足がとてもむくんだり、足の血管がぽこぽこと浮き出ているとかはないですか?
このまま治らなかったらどうしよう・・・と不安になりますよね。
一般的な下肢静脈瘤と妊娠中の下肢静脈瘤は少し違うので、原因と予防方法を紹介していきます。
下肢静脈瘤とは

一般的な下肢静脈瘤は血液が逆流しないようについている静脈の弁が壊れて、血液が逆流することでボコボコと血管が出てくる病気です。
弁が壊れてしまうと、元に戻ることはなく予防しないでおくと徐々に悪くなっていきます。
一方で妊娠中の下肢静脈瘤は治ることが多いです。
妊娠中は血液量も多くなり、お腹が大きくなることで太ももの付け根の静脈の弁に逆流も起きやすくなっています。
この逆流の場合は、静脈の弁が壊れて起こっているのではなく、血管に負担がかかり血管が広がったことで弁が合わなくなり隙間から血液が漏れて静脈瘤になります。
弁が壊れているわけではないので、出産後には血液量も減り血管も負担がなくなるのでまた自然に弁が合うようになります。
弁があえば逆流はなくなるので、妊娠中にあった下肢静脈瘤も出産後にはなくなります。
なので、もし妊娠中に下肢静脈瘤ができたとしてもレーザーなどの治療はせず、着圧ストッキングで圧迫する程度で、産後は3ヶ月程度は様子見になります。
これでほとんどの方は下肢静脈瘤は治ります。
予防はどうしたらいいの?

足の運動をする
静脈は動脈のように血液を送り出す圧がありません。
静脈は心臓のほうに返そうとする血液の流れで、足の静脈の流れは滝を逆流しているようなものです。
なので、弁があり血液の逆流を防いでくれています。
下肢静脈瘤ではこの弁が上手く働いていないので、血液の流れは重力に逆らうことができず下に落ちてきてしまいます。
そのせいで足にむくみが出ます。
そして、滝を逆流するためには弁だけでは重力に負けてしまいます。
外から押し戻すポンプの役割として周りの筋肉が働いてくれています。
よく「ふくらはぎは第二の心臓」と言われるのはこの役割のことです。
そのため、静脈瘤を予防するにはふくらはぎの筋肉を鍛える必要があります。
方法としては座ったままで爪先をつけてかかとを浮かす運動や貧乏ゆすりも効果的です。
弾性ストッキングを利用する
筋肉のポンプ作用をサポートしてくれる医療用のストッキングがあります。
市販のものでも、売っていますが弱圧のものが多いです。
医療用であれば、足首までの圧がしっかりとあるので効果的です。
筋肉を支持する目的のサポーターはサポーターより下にむくみが出ます。
まとめ
足に血管が浮き出てくると見た目もあまり良くないし、びっくりしますよね。
妊婦さんはどうしてもお腹の大きさから血管が圧迫されやすいです。
出産すれば治るので、それまでは予防と筋肉をしっかりと動かしていきましょう!
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